君の生きた証~love in war~

パトリシアside ~廃墟の中で~

愕然として走ることすら出来ない私の手を引き、校舎まで連れてきたのは、ナタリーだった。


敵であるはずの、ナタリーだった。




何という皮肉だろう。

祖国の兵に攻撃され、敵と呼ばれる相手に助けられるなんて。

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