恋色ダイヤモンド~エースの落とした涙~
*4Ball*

守りたいもの


「お疲れ!」

「お疲れ様でした!」

「明日も遅刻すんなよー」


互いに疲れの見える顔で、それぞれが家路に散っていく。


最近は夜9時近くまで練習している。


マネのあたしでさえヘトヘトなんだから、部員はもっと疲れてるはず。


エビ君でさえ授業中に居眠りしてるのをよく見かける。



それでも、帰ってすぐにはベッドに入れない。


センバツ大会用のお守り作成があるから。


引退した彩子先輩たちにも手伝ってもらっているものの、日々ハードになっている練習の傍らに作れるわけもなく、今は寝る間を惜しんで作ってる状態。


相変わらず不器用なあたしは、思うように針が進まない。
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