Kissから始めよう

週明け。


普通に出勤して普通に仕事をこなしていた。


「あの」


急に声をかけられたのは休憩しようとレストルームに行った時だった。


「あ・・・」


振り向くと、そこに居たのは瀬戸さんを『晋ちゃん』と呼んでいた女の子だった。



「この前は大丈夫でしたか?」


そう言って彼女は笑った。

可愛い・・・。
美人。

一言で言ったらそんな感じのする子。


「あ、うん、ごめんなさい、迷惑かけちゃって。」

「いえ、わたし経理の高杉美来です。」

そうか、だから見たことなかったんだなぁ。



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