言葉にできない。


どれくらいの時間が経ったのだろう。


何度も何度も求められて、感覚がおかしくなる。
でも、それを嫌だと思わない辺りあたしはとっくに東條さんに毒されているのかもしれない。




「ちー・・・千鳥?ごめん、ごめんね。」



何も言わず横たわったままのあたしを見て、東條さんは不安そうにそう背中を撫でた。


「ちー・・・?どうしたの?俺のこと嫌いになった??ごめ」

「ならないよ、大丈夫。」


裸のままの身体を起こし、ふう、とため息をつく。





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