Time memorial~遠くへいる君達に、会いたいと願った~

顔合わせ

『え…………』




どこ………ここ…………




『家、間違えた……?』




一歩戻って確かめる







自分の家だった







『…………リホームなんてしたっけ…?』





駄目だ…頭がついていかない



鍵を差し込むまでは

いつもどおりだったのに…






ん?




鍵?





スイーッとドアノブの上にある鍵穴を見る





そこにはいつものアルミ製の硬質な自宅の鍵ではなく




金メッキの鍵が差し込まれていた




頭が一気に冴えた




『私っ!間違えてっ……!』




パニックになる




どうしよう。鍵取ってドア閉めれば元に戻るかな…




すぐさま実行しようと鍵を取り、ドアノブに手をかけると





「もしかして……オリハさん?」






男の人の声がした。




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