銀髪姫と不良幹部

早まった留学

「んー。…やっぱり無理だ!!」


机をバンッ!と叩く。


苦情がくるとか別にいい。


そんなの気にしていられないし。


「あーっ!!もうっ!!!」


ただ時間が過ぎるのを待つだけとか、無理すぎる!!


やっぱり説得しよう。


それしかねぇっ!


数ヶ月しか一緒にいられねぇのは嫌だ!


元々は、卒業してから行く予定だったんだ。


この際、養子とかワガママとかは忘れる。


私は私のやりてぇようにやってやる。


「…ついた」


見上げる先は、お城のように大きな屋敷。


庭には、キレイなバラが咲いている。


広い庭を通り、玄関へと向かう。


ギィ…と音を立て、大きな扉が開く。


< 363 / 429 >

この作品をシェア

pagetop