【完】甘い香りに誘われて 3 極道若頭×やんちゃな姐さん

はじまりの盃





「うちは、この姐さんと盃を交したいわ。」


八重さんが突然そんな事を言い出した。


「え?」


「兄弟の盃ならぬ姉妹の盃や。」


八重さんの言葉に隼の方を見ると目をまるくしていたから


「兄弟の盃を交す前に私が先に出来ません。」って答えたら


部屋の中に笑い声が響いた。


「ねぇ…また変な事言った?謝った方がいい?」


「いや、大丈夫だ。」


隼は大丈夫と言ったわりには吹き出していて


植木さんも顔をくしゃくしゃにして笑っている。


奥野さんも笑いを堪えきれずに笑ってしまったって感じでまいった。



「すみません…ど素人なもので…。」


謝罪をするともっと笑われ


もう真っ赤になって俯いた。




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