意気地なしの初恋

本物の恋心

それから、1ヶ月がたち、季節は梅雨の時期になった。


紗羅はずっと、金本裕人くんに心を寄せていて、廊下ですれ違って挨拶されるくらいで顔を真っ赤にして返事をしていた。
私は、毎日のように裕人くんの、かっこいい所などを、聞かされていた。
ある日、紗羅はこんな事を言ってきた。
「おはよ〜紗羅」
「あっおはよー陽菜」
「どうしたの?そんなウズウズして」
「朝、靴を履き替えて教室に行こうとして階段登ってたら裕人くんに、声かけられてなんだろうって思って聞いたら…」
「きいたら?」
紗羅の顔は正に茹でダコだった。
「放課後、教室に残ってて欲しいって言われて」
私は、それを聞いた瞬間頭が真っ白になった。
「……」
「ねえ。どうすればいい?」
「どうすればいいって?どうするも、残るしかないしょ!」
「やっぱりそうだよね」
「頑張って!」
私は、応援していた。


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