銀髪姫と不良幹部

また会う日まで

私達はゆっくりと離れる。


き、キスなんてちゃんとしたの初めてだから緊張するな!


っと、そうだっ。


史音に聞かねぇといけねぇことがあったんだ。


私は黙っている史音の顔を見つめる。


史音は答えてくれるだろうか?


否、史音のことだ。


ちゃんと答えてくれるだろう。


じっと史音を見つめ、思ってたことを口にする。


「ねぇ、史音。私は嬉しいよ?…でもな、私は今から留学するんだ」


想いが叶ったからといって、留学を取り消すのは無理だ。


つぅか、もう空港にいるし。


それにこれはお父さんとの〝約束〟でもあるから。


だから留学を取り消しなんて出来ない。


それに最低2年は留学する予定だ。


長くて3年以上はかかるだろう。


キツイだろうが、私はずっと史音を想う。


だけど史音はどうなんだ?


新しい学年になって、可愛い子と出会って…。


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