ママのあたしが恋をした。

∼Wato side~

「…鳴瀬くん!」




…は?



鶴ヶ崎とかいう、こいつがいきなりキスしてきた。




「香流!?」




え…?



桜木の声が聞こえた。




香流…見てたのか?




「な…なんで、あの子じゃなきゃダメなの!?私…」



俺が寂しげな表情を浮かべたからか?




「俺にとってあいつは特別なんだよ。お前には興味ねぇ。」





鶴ヶ崎はそれ以上何も言わず、少ししてから走り去った。





「和登。お前やっぱり登和のこと好きだったんだな。」




香流は俺にとって特別だ。




だけど好きかって言われたらよくわからない。





「登和がお前見つけて走って行ったときどんな気持ちだった?」



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