君との距離は1メートル 【完】

光side



なんということだろう。凄く気分が悪い。そりゃ、ビックリしただろうけど光りの速さで逃げられたようで…。


部活帰り、友達の誠(まこと)と別れて家に帰っていた。

それまではいい。

家の前まで行くと、最近建った隣の新居に車があった。

あ、さっきの車…。狭い車道を上がってきてすれ違った車だ。助手席にいたおばさんが軽く会釈してくれていい人だな〜と思っていた。

自分の家の玄関まで行ってから、車からさっきのおばさんが出てきた。
ぱちっと目が合うとニコッと笑ってまたお辞儀してくれた。

「さっきよけてくれた子でしょ?」

急に声をかけられ驚いたが「はい」と、笑顔で返す。

「引っ越してきました。笹野です。高校1年生の娘がいるの。是非仲良くしてあげて」
それじゃ…といっておばさんは新居に入って行ってしまった。

へー。同い年の女の子がいるのか。
青葉高校か、俺の行ってる林丘高校か。

そんな事を考えながら玄関を開けて「ただいま〜」と言いながら靴を脱ぐ。

「おかえり!お隣さんみた?」

リビングを通るとお母さんがせんべいをバリッと言わせながら聞いてきた。

「うん。おばさんがいた。あと、俺と同じ年の女の子がいるんだって」

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