クールな彼の溺愛注意報

・同居人は王子さま


 :

 +

 :

 *





「お母さん! これはいったいどういうことですか!?」




ばん!とダイニングテーブルに手をつき、お母さんに説明をもとめるあたし。


仕事の書類に目を通していたお母さんは、にこにこと笑顔であたしを見た。




「どういうことって、サプライズだよ? おどろいたでしょ~」


「おどろいたもなにもないよ!」




なんで二宮くんがあたしの家にいるの?

今日からこの家に住むってなに?


これから二宮くんと、ふたりだけで生活しろっていうの!?



お母さんはなにを考えてるんですか……!



そんなあたしの気持ちを読み取ったように、お母さんはボールペンをまわして「んふふ」と笑った。

んふふじゃない!



 
< 21 / 371 >

この作品をシェア

pagetop