Witch and Vampire ―恋物語―

悪魔


「禁書が、盗まれた。」

そう言って、ソラの方を振り返ってみると、ソラも同じように呆然としていた。

ソラはゆっくりと俺の服の裾から手を離すと、今度は俺の左手を両手で握った。

「詳しく、聞かせて。」

ソラの目は不安で揺れていた。

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