Le Petit Princesse

すれ違い

フローラは走って部屋に飛び込むと、その勢いでふかふかのベットにダイブした。







ーーエリックの気が私にない事なんて知ってたよ。最初から分かってた事。私は協力しなきゃいけない立場なのにね…









「…最高のエンターテイナーとか何…わけ分かんない…。」



フローラはそういいながら自嘲した。







「私ってなんでもっとまともな事が言えないのかしら…もう呆れちゃうわ…。」






そんな独り言を言いながら、フローラは声を殺して泣いていた。


















「フローラ様…?」



アマンダが部屋に入ると、目を腫らして寝ているフローラがいた。




「昼食の時間なのに…フローラ様は何かあったのかしら?」





起こさない方がいいと判断したアマンダは、フローラが昼食に来ない事をルドルフ達に伝えた。
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