俺様専属メイド!?
世話をしろ。
「……はぁー」
「ため息つくな、鬱陶しい」
何なんだこいつは。
ため息くらいつかせてよ。
あたしはバレないように、もう一度小さくため息をついた。
お母さんに承諾を得てから、あたしは大急ぎで荷物をまとめさせられた。
着替えとか、日用品とかを大きなカバンに詰め込んだ。
そしてお母さんに見送られながら、再び車に乗り込み藤井の家に向かっている途中だ。
何でこいつなんかの言いなりにならなきゃいけないのよ。
やっぱり早まりすぎたかも……。