彼はあの子の婚約者

陸said

陸said


僕には小さい頃から
婚約者がいた。


僕の家は財閥だから、仕方ない
でも、あの日莉緒に一目惚れして
しまった。


一目惚れしてから、いつも僕は
莉緒の事を目で追っていた。



周りの女の子達はみんな
僕に媚をうっているけど、莉緒は
そんなことを一切してこなかった。



だから、僕は勇気を出して
莉緒に告ってみた。



てっきり、OKをもらえると
思ってたのに、振られた。



僕はかなり落ち込んだ。
ある日莉緒が変な人たちに
襲われていた。


そこを助けたら、
OKをもらえた。



その時のことは、あまり
覚えてないけど、
正直、僕はあまり役に立ってなかったと
思う。


実際、助けたのは僕の
ボディーガードだし……




でも、莉緒がOKしてくれたことが
凄い嬉しかった。


僕には婚約者がいるってことも
分かっていた。


でも、莉緒を手放したくなかった。



莉緒とカレカノになってからは
鮎(婚約者)のことを忘れていた。



僕が14歳の誕生日の時に、
お父様とお母様がその事を口にして
思い出したくらいだ。
< 11 / 58 >

この作品をシェア

pagetop