俺様専属メイド!?
抱き枕な。
次の日。
いつも通り途中まで藤井の黒い高級車に送ってもらった。
1人とぼとぼと学校までの道のりを歩く。
藤井の熱はすっかり下がり、今はもうほんと元気。
半日で高熱下げちゃうなんて未だ驚きだ。
あいつの体はどうなっているんだ。
「あ、岡田」
昨日のことを思い出していると、後ろからあたしの名前を呼ぶ声。
振り向くとそこには村岡くんがいた。
前もここらへんで声をかけられたなぁ。
「昨日休んでたけど風邪?大丈夫?」
あたしの隣に来て、心配そうに顔を覗き込んでくる。
あ、どうしよう。
藤井の看病で休んだとか言えないしなぁ。