AveniR-アヴニール-
第2章

集団<レシューク>

※レシオside

「んっ………?」

俺の目が覚めた。

気がついたら、

そこはイデアルシア大帝国ではなく、

辺り一面に広がる砂漠だった。

そういえば前に、

授業でイデアルシア大帝国の外は砂漠だって言ってたな。

「…いってえ。」

俺の左手が痛む。

見てみたら、おぞましい事になっていた。

黒く焼け焦げた皮膚と

蒸発して乾燥した緑色の血痕があった。

ぞわり……。

昨夜の悪夢が蘇(ヨミガエ)る。
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