【続】裏アリ男子にご注意ください!
溺愛度80%
◇夏休みになりました
───……
───────……
そして、あの遊園地デートからだいぶ経ったある日。
「暑いねー……」
「うん……」
ただいま、7月。まだ始めのほうなのに、もう真夏みたいに暑い。
今は安田といっしょにいる。学校の帰り道だ。
あの日……梨花ちゃんが泣きながら帰っていった日。
次の日に「なにかあったの?」って勇気をだして梨花ちゃんにきいたんだけど、梨花ちゃんは「なんでもないよ」ってニッコリ笑って答えた。
それはあたしには「もうそれ以上きかないで」って言ってるようにきこえて、あたしは仕方なくだまった。
と、そんな考えごとをしていたとき。
「ねえ、美奈ちゃん」
急に安田が立ちどまってあたしをみた。
「どうしたの?」