ずっと隣で・・・

会いに来ちゃった

「来ちゃった」
「本当に…来たな」

弦に新幹線の出発時間をメールして新幹線に乗った。
新幹線に乗って、自販機で買った缶コーヒーを一口飲んで
ふーっと息を吐いた。
何だか物凄い勢いで決断して
弦に電話をした事を改めて振り返り
自分のやったことにビビってしまった。
でもあんな幸せそうな2人を見ちゃうと
自分もそれにあやかりたいって思っちゃったんだもん。


弦、どんな顔するんだろう。
そう思いながら私は新幹線の窓から見える薄暗い景色をただボーっと見ていた。

そして京都駅に着くと
改札口の前で私の大好きな弦が待っていた。
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