復讐女

提案


マンションへ帰ると部屋は静かだった

『沙希?』

俺はリビングへ行くと
ソファで寝ている沙希がいた

……待ちくたびれて
寝ちまったか。

俺は上着を脱ぎ、沙希を抱きかかえて
寝室に沙希を運んだ


……ってか、無防備すぎっ
禁欲されてる俺には堪える。


沙希をベッドに寝かせ
俺は沙希にキスをして
リビングへ戻ろうとしたが

ワイシャツの袖に違和感があり
袖を見てみると、沙希に掴まれていた


「おかえりなさい」


『遅くなって悪い…』


「ううん、待ってるって言ったのに…」


俺は沙希の頭を撫ぜながら

『このまま、寝ろ』


俺の手に沙希は自分の手を添える


「約束…守ってくれたんだ」


『あ?あぁ…どうしてわかる?』


「ふふっ……隼斗さんの顔でわかる」


『顔?……どんな顔だ?』


沙希は俺の両頬に手を添えてきた

「私を抱きたいって顔」



『……沙希』



「ふふっ……いつ抱いてくれるのかな?って、待ってたの」


『んなこと言って、待ったは無理だぞ』



俺は沙希にキスをする


「隼斗さんも、もういいって無しよ」


俺は沙希を飽きるほど抱いた
いや、飽きはしない……
初めて欲しいと思った女を抱くんだ。
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