総長からの「愛してる」Ⅱ

どれだけの犠牲か




「未來ちゃんと、一緒にいて。」



私は立って奏から未來を渡され、廉也も椅子から立ち上がる。


「ここで待ってろ。」



廉也が私にそう言うと同時に、幹部の全員が立ち上がる。




「廉也……っ」



待って。違うの。



この音は………、鳳凰じゃなくて。



私は廉也の名前を呼ぶが、その先がショックで言葉にならない。



もしも、私が考えてる通りなら、あまりにも残酷すぎる。




私が頭の中でパニックになってる間に廉也たちは幹部室を出てった。





ただ、廉也たちの予測より襲撃が速いだけ、ということならいいんだけど。




でも、この襲撃……



そこで、一つの答えに辿り着く。




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