ずっと隣で・・・

ずっと隣にいてくれる幸せ

披露宴までの時間はもう吐き気との戦いだった。
なんで妊娠したかもってわかった途端こんなに気持ちが悪くなるのだろう。
あんまり酷い顔をしていれば誰かが気を利かせて
薬を用意してくれるかもしれないが
それが一番怖い。

悩んだ挙句、ドレスにしたけどこれ和装だったら
マジやばかったかも
実は弦のお義母さまからの希望で和装は前撮りしていたのだ。
写真だけでよかったと心底思った。

とても花嫁とは思えぬ憂鬱な顔でイスにぐったりしていると
トントンとドアをノックする音が聞こえた。
「はい」
「・・・俺」
「弦!」
弦はドアの隙間からひょっこり顔出しながら中に入って来た。
そして手に持ってたコンビニの袋を差し出した。
「これ・・・」
中にはミント系とシトラス系のタブレット、炭酸のジュースにお茶
が入っていた。
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