ナナ色Heart

お世話係が始まった

その後あたしは、山内君に携帯番号やLINEの交換をし、お風呂を沸かして彼のマンションから帰ってきた。

「お前、門限あんの?」

て聞かれて、

「今はうちの両親もいないの。ママは、沖縄に帰ってるしパパは単身赴任中で、門限は、別にないんだけど」

すると山内君は、少し真顔で考え込んでいたけど、やがてニヤリと笑った。

「ふーん……じゃあ……晩飯も作れよな」

「ば、晩御飯まで?!」

「当たり前だろ、こっち、利き手だぞ?フライパンなんて振れねーわ」

「……わかった」

「ところで」

「なに?」
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