神様のおもちゃ箱

子供じゃない!

「……」

「……」

「……」


――何だこれ?

ゆかり食堂のカウンターに並ぶ三人。

並びは、俺、望乃、由紀子さん。


おおう、これは気まずいぞ…。


「あのー、おススメは?」

由紀子さんが優しく微笑みながら望乃に聞いた。


「…からあげ定食」

口を尖らせて小さく呟いた望乃は、どうやら落ち着かない様子で、

いつにもまして小動物のようだ。


――本当なら今夜は俺と由紀子さんで夕飯を食べながら、井伏さんの写真集をパラパラ見ていたはずだった。

でも、あの場のノリと、由紀子さんの大人な対応によって、望乃も一緒に食べる事になったのだ。


まぁ、いいんだけど。

いいんだけども、でも、空気が重いよ。


< 72 / 133 >

この作品をシェア

pagetop