黒い羽と嘘と執着


あれから散々来ていく服を考えた



2日間悩んだ結果、シンプルな白のワンピース、少し華やかな髪飾り、無理の無い高さのパンプスにした



玄関でパンプスを履いていると外で車の音がして慌てて家を出た



車に乗り込むと燿が私をじっと見た



「ん……何?」



「……別に何もない」



「そっか、あ、皆は?」



「現地集合だ」



え、わざわざ迎えに来てくれなくても良かったのに



そう思っていると燿が唐突に私の頭をポンポンする




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