【実話】終わらないトンネル

イジメ





「イジメ」



不気味な響き、イジメが遊び。


実際にひとクラスで流行し
いじめられる子1人対全員、残酷な比率。


クラス全員からのけ者をされ
授業中だろうが休み時間だろうが
手紙が回り悪口のオンパレード
下駄箱の靴に画鋲が入っている
ロッカーにゴミが投げ込まれる


歯止めが聞かなくなっていた

いじめられたくないからいじめる
いじめる楽しむ、不思議と楽しむ。
またランダムで誰かがいじめられ
昨日までいじめていたのに

毎週毎日、標的は変わっていった


全ては女子の中で1番目立っていたカナが握っていた

カナの「ウザ」か「すき」で
助かるか仕打ちを受けるか決まるのだ


主な標的はサラちゃん。
お嬢様で気が強くツンツンしていた
周りからそんなによく思われないタイプ


悪い子ではないのだが
どこか引っかかるとゆうか
お嬢様だからか妬まれていただろう


だから、サラちゃんは
いつもクラスとゆう蟻地獄に
飲み込まれて苦しんでいた


最も酷かったのがある薬品を
男子が面白がってサラちゃんの給食に入れたこと
サラちゃんはずっと気にかけていたから
すぐに残して口に入ることは無かった


こんなことが目の前で起きていて
見て見ぬふりをしていた私だが
ほんとにどうかした弱虫だった

それさえも楽しがっていたのだろう

─自分じゃないから。



サラちゃんは留学し日本では住んでいない


4年ぶりに偶然地元で再会。
しかし当時のクラスメイトが怖いようで
目を合わせて話してくれなかった


イジメとはそうゆうことなんだ


私もこの後イジメを受け酷く傷き
人生をむちゃくちゃにされる
けれどそんなことはサラちゃんには知り得ないこと
会ったとき自分が悩んだことと
謝罪の気持ちが絶えなかった。

伝えなければ伝わらないであろう…


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