桃の天然水‐桃天!‐

☆+。:帰宅ぱにっく

 
「ううう…ん…」
「おーい桃ちゃん?」
「ん…へ?」

って、何────!?!?


本日2度目のどアップ。


「あ、目覚めた?」
「きゃああああ!?!?」

明らかにワンテンポ遅れた叫び声に、隆司様は耳を押さえた。

「こ、声が大きいよ…」
「ごめんなさいごめんなさい!!…って、ここどこですか!?」

明らかに図書室じゃない。

「ああ、図書室の反対側にある第2保健室。入ったことなかった?」
「第2…?」
「うん」

隆司様は微笑んだ。




「だ、第2保健室なんかあったのか…」




「え、そこ?」

「ほ?」

「…ん、何でもないよ」


考えてみれば、ここに運んだのって誰?


「あのう…隆司さ、じゃなくて、隆先輩」
「なんでしょう?」
「つかぬことをお伺いしますが…、あの、ここにあたしを運んだのって」
「ああ、俺」
「あ、ありがとうございます…」


って、そうじゃないだろう!!








なんで起きてなかったんだ自分───────!!!!!!








そもそも、隆司様が素敵過ぎるからあたしの頭はオーバーヒート、発火でバタンでキュウなのに!!

違うのよ、隆司様は悪くないわけよ!!

容量の小さいあたしの頭が悪いわけよ!!




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