秘密にし・て・ね(前編)

思わぬ出会い


パーティー会場に着くと佳奈は社長秘書として社長に寄り添うようにぴったりとくっ付いてあいさつ回りをしていた。国崎は一緒に来たのだが会場に来てからどこか離れてしまい今は姿も見えなかった。


暫くすると社長が


「花咲君、あいさつも大体終わったから君は一旦何か召し上がってきなさい。私はこちらでゆっくりしているから。11時ごろまた呼ぶからそれまで自由にしていていいよ」



「分かりました、それでは失礼致します」



佳奈はホッとした。社長のお供は嫌ではないが社長があいさつする人はすべて有名企業の社長や政財界のお偉いさんばかりだったので社のイメージアップ?のためここに来た佳奈は粗相があってはいけないと緊張のしっぱなしだったからだ。







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