感方恋薬-かんぽうこいやく-
ACT2 呪文と薬とあたしの恋…

第1節 効いちゃった…

「貴子聞いて聞いて!」


則子の叫び声が電話口からガンガンあたしの耳に響く。


「貴子、あの薬使って見たの!」


ぐえ、とうとうやっちまったか、基本的に人体には無害な筈だからその辺のクレームでは無い筈だ。

…と、すれば、態々電話して来る位の事態だ、何か異変が有ったに違いない。


そして、異変と言ったら、あれしか無いじゃ無いか。
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