Replicant・Lover's-L No.6 もうちょっと後日談

01

白いタイルをひきつめたバスルームに、窓から朝の光が注がれる。

湯船からあがる湯気が、バスルームの冷えた空気を白く変え、光とその湯気で視界は一層白くなる。

その中に、黒い髪、黒いスーツ、暗い表情をした死神のようないでたちの男が立っていた。

細身で長身、けれどもひょろりとした感じは全く無い。

繊細そうで、それでいて意志の強い、凛とした姿。

瞳だけが紅い。


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