Magic Academy ~禁書に愛された少女~

3rd Wonders -詩-

「そら、おっそい!」

校舎に戻ると、アッシュがぶーぶーと文句を言ってきた。そらはごめん!と謝る。

「オリゼ先生に捕まっててさ」

「オリゼ先生に?なんで?」

首を傾げるうみに、そらも首をかしげながら、わかんない、と答えた。

「それで、次はどこに行くの?」

そらが聞くと、アッシュがにこっと笑って答えた。

「次は、夜になると聞こえてくる歌の調査よ!」

『おー!』

4人は早速音楽室へと向かった。

「でもさ、歌っていつも聞こえてくんのか?」

うみに言われて、アッシュはうっとつまった。ドルイドが代わりに答えた。

「いや、これはいつもではないらしい。が、最近はよく聞こえてくるらしいぞ?」

へぇ、とそらが感心する。

「ドルイドも、調べてたの?」

そらが聞くと、少し顔を赤らめながらドルイドは答えた。

「ま、まぁな」

ふいっとそっぽを向くドルイド。なんとなくおかしくなって、そらは笑った。

「な、なんだよ、笑うなよ!」

「ごめんごめん」

そらは笑いながら謝った。
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