幼なじみの罪ほろぼしと恋心
3
翌日の朝。
玄関を開くといつもいるはずの大樹がいない。
門の外はお向かいの家の塀と言う味気ない景色。
大樹と通勤するまでは当たり前の光景だったのに、今は寂しく感じてしまう。
駅迄の徒歩15分もつまらない。
一人が当たり前で何も感じなかった頃の自分が思い出せないくらいだ。
電車に乗ってラッシュに揉まれて、憂鬱な気持は更に募る。
大樹は今頃何してるんだろう。
年末で仕事が忙しいって言ってたけど、年内はずっと早出なのかな。
ギュウギュウの電車で疲れ果てて、大手町の駅に降りる。
トボトボ歩いていると、少し先を歩いている沙希を発見した。
声をかけようとして開いた口を、やっぱり閉ざした。
沙希の隣は井口君。
すっごく仲良さそうに二人並んで歩いている。
珍しい、初めて見る光景かも。
沙希と井口君の家は反対方向で朝一緒に居るところなんて見た事がなかった。
玄関を開くといつもいるはずの大樹がいない。
門の外はお向かいの家の塀と言う味気ない景色。
大樹と通勤するまでは当たり前の光景だったのに、今は寂しく感じてしまう。
駅迄の徒歩15分もつまらない。
一人が当たり前で何も感じなかった頃の自分が思い出せないくらいだ。
電車に乗ってラッシュに揉まれて、憂鬱な気持は更に募る。
大樹は今頃何してるんだろう。
年末で仕事が忙しいって言ってたけど、年内はずっと早出なのかな。
ギュウギュウの電車で疲れ果てて、大手町の駅に降りる。
トボトボ歩いていると、少し先を歩いている沙希を発見した。
声をかけようとして開いた口を、やっぱり閉ざした。
沙希の隣は井口君。
すっごく仲良さそうに二人並んで歩いている。
珍しい、初めて見る光景かも。
沙希と井口君の家は反対方向で朝一緒に居るところなんて見た事がなかった。