"あやまち"からはじめませんか?
だからこそ、俺は目の前にいる彼女がとてもキレイに見えた。
『あなたたちがこの学校に入った時、居心地がいいと思ってもらえるように
努めることを約束します』
堂々とみんなのことを見て、力強い眼差しで言う。
その後、ふわりと笑った彼女。
ああ、すげぇいいな。
最後に見せてくれた笑顔に俺はくぎ付けになっていた。
そして帰り道にはもう、この学校に入ることを決めて、残りの中学生活を過ごした。
そして晴れて……。
『新入生のみなさん、ご入学おめでとうございます』
はらりと舞う桜。
彼女の言っていた桜は、本当にキレイだった。
あの人に会いたい。
入学してからすぐに俺は生徒会室という場所に向かった。
『1年の宇佐美といいます。生徒会に入りたいのですが……』