再会は魔法のような時を刻む~イケメンドクターの溺愛診察~
私は花を飾るためにここに時々出入りして、受付、内科、2階の外科、の3箇所を担当している。


院長先生がとても花が好きで、長年うちの花屋をひいきにしてくれてる。


花の入れ替えやタイミング、種類も全て任せてもらって…


うちとしてはかなり有り難いお客様だった。


『斉藤さんどうぞ』


そうこうしてるうちに順番がきた。


斉藤 愛莉(さいとう あいり)、それが私の名前。


私は、呼ばれた診察室に入った。


バックをカゴに置いて、椅子に座って先生を待つ。


診察室もゆったりと結構広いんだな。


病院全体が数年前に改築されて、内装も外装も、まるで新築の建物みたいに生まれ変わった。


とても綺麗で清潔感があるから患者側もホッと安心できる。


1、2分程して先生が部屋の奥から入ってきた。


私はその先生に挨拶しようと顔を上げた。


その瞬間、心臓がキュンとなった。


え…


どうして?


何で瑞がここにいるの?
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