再会は魔法のような時を刻む~イケメンドクターの溺愛診察~
『愛梨は?どうしてる?』


『それなりに自分で作って食べてるよ。朝は私もパンだけど、昼はお弁当作ったり』


料理は、昔から嫌いじゃない。


料理好きの母親に、いろいろ教えてもらってたから、今はだいたいのメニューが作れる。


『そっか、愛莉は偉いな』


ふいに投げられる優しい言葉。


そんな風に褒められたら、照れてしまうよ…


『料理くらい、みんな出来るよ』


『そんなことないだろ。愛莉の料理…食べてみたい』


じっと私を見ながら、甘えるような声で言う瑞。


その色っぽい表情と声にドキッとする。


年上の男性のこういう感じって…


なんか可愛くて、でも…ちょっとセクシーで。


すごく、キュンとなる。


『お待たせしましたぁ』


私達の前にアツアツのピザが運ばれてきた。


このタイミング、良かったのか悪かったのか。


「食べてみたい」って、その言葉に対しての答えに迷ってしまってたから、たぶん、良かったんだよね。
< 70 / 185 >

この作品をシェア

pagetop