遅刻しそうな時にぶつかるのは運命の人かと思っていました
 亜由美はカップのふちについていたリップを指先でそっと拭き取る。
 その指先を鷹條にそっと取られた。

「大事にしていいか?」
「え?」
「言っただろう? 好きな子は大事にしたいんだ」
好きな……子……?


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