サイボーグ男と不器用女(2/10番外編追加)
古傷
何度か瞬きを繰り返した。
…夢なのかと、何度も考えた。
けれど、やっぱり、この状況は現実で…。
…どうして…?
私は確かに御影さんの胸の中にいる。
そして、ここは私の部屋のベッドの上だ。
まだ頭がうまく回ってない私に向けられている綺麗な顔。
寝起きとは思えないほど、爽やかなその顔付き。
「おはよう」
首を傾けると、さらさらと落ちていく黒髪。
背中を撫でるように動いた手のひらが、頬に当てられる。
…夢なのかと、何度も考えた。
けれど、やっぱり、この状況は現実で…。
…どうして…?
私は確かに御影さんの胸の中にいる。
そして、ここは私の部屋のベッドの上だ。
まだ頭がうまく回ってない私に向けられている綺麗な顔。
寝起きとは思えないほど、爽やかなその顔付き。
「おはよう」
首を傾けると、さらさらと落ちていく黒髪。
背中を撫でるように動いた手のひらが、頬に当てられる。