幼なじみ社長は私を姫と呼んで溺愛しています
Epilogue
*
「姫!こっちだ!早く!」
「央太(おうた)!走っちゃダメ!迷子になるから!」
「わかった!」
と言いつつ走る央太。
人の話聞いてないし!
どう考えてもパパ似だな。
『1歳くらいのおぼつかない足取りとかー、言葉が出始めた頃とかー、そのあたりが一番かわいいよ!』
オメデタ婚をした沙彩はそう言っていた。
だけど実際は、自分の子どもはいくつになってもかわいいものだ。
央太がジェントルメンだからというのもあるかもしれない。
くるっと振り返った央太は心配そうに眉をひそめる。
「姫!疲れたのか?抱っこしようか?」
「さすがにそれ無理だからっ」
…ほら、こういうところ。
千紘を見て育ったからこそのこの姫扱い。
いや、母親を姫と呼ぶのはどうかと思うけどね?
「姫は姫だ!」
とか昔の千紘と同じようなことをいうものだから。
いつまで姫と呼ぶつもりだろう。先行き不安。
「姫!こっちだ!早く!」
「央太(おうた)!走っちゃダメ!迷子になるから!」
「わかった!」
と言いつつ走る央太。
人の話聞いてないし!
どう考えてもパパ似だな。
『1歳くらいのおぼつかない足取りとかー、言葉が出始めた頃とかー、そのあたりが一番かわいいよ!』
オメデタ婚をした沙彩はそう言っていた。
だけど実際は、自分の子どもはいくつになってもかわいいものだ。
央太がジェントルメンだからというのもあるかもしれない。
くるっと振り返った央太は心配そうに眉をひそめる。
「姫!疲れたのか?抱っこしようか?」
「さすがにそれ無理だからっ」
…ほら、こういうところ。
千紘を見て育ったからこそのこの姫扱い。
いや、母親を姫と呼ぶのはどうかと思うけどね?
「姫は姫だ!」
とか昔の千紘と同じようなことをいうものだから。
いつまで姫と呼ぶつもりだろう。先行き不安。