私の敵が味方に
日常
サクラside

「吸入したか?」

健康診断の結果を見られ説教され、約束通り喘息の治療をすることになった

まだ手は治っていないって言いたかったけどこの状況で言ったら余計に怒られるのが目に見えてわかる。

そして翌日病院に連れていかれた

最近は、毎日のように吸入するように言われる

私が一回サボったから…

「まだしてない」

「早くしろ」

「もう少し経ってからするの」

「しないだろ」

「この雑誌を読み終えてからするから」

「ケーキの雑誌をまた読んでいるのか?」

「うん、ここのカフェ行きたい」

雑誌に載っているケーキの写真を指さす

「友達と行ってこい」

「カナトと行きたい」

付き合ってしばらく経ち、私はさん付けをやめた

「並ぶのは面倒だからな…ケーキも苦手で行きたくないな」

「いつも嫌がって行ってくれないじゃん」

「美術館だったら面白そうだけどな」

「行きたくない」

「サクラも同じだろ、それより早く吸引しろよ」

カナトはお風呂に入りに行った

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