最強最悪の鬼と肝が据わっている少女

第一話 鬼と少女



「鬼?」



神杉鈴鹿(かんすぎ すずか)は首を傾げた。鈴鹿は高校に通っていて、1年生だ。



「そう、鬼。この本とか面白いよ。」



そう言われ、友達から本を渡された。題名に『鬼の図鑑』と大きく赤い文字で書かれていた。



「ふぅ~ん。」



鈴鹿は適当にぺらぺらとページをめくった。



色々な鬼が載っていた。THE鬼もいれば、ほぼ人間の見た目をしている鬼もいる。



「変なの。」



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