天涯孤独な虐められ眼鏡女子のお仕事は、隣の幼なじみだけにバレている(マンガシナリオ)
3.同棲って本気!?
〇高校 教室(夕)
美弥、後ろから壁ドンされ動揺。
湊、美弥のチョークを持った手を持ち上げ、耳元で
湊 「ここ。計算ミス」
美弥М『それどころじゃない!』
美弥、身体が熱くなる。
湊 「ここからもう一度」
湊、美弥の手を離し、黒板消しで計算ミスの部分を消して離れる。
美弥М『心臓に悪いよ』
美弥、心を落ち着かせるため、深呼吸をして続きを解く。答えが2つ出る。
美弥「あっ! 答え出た!」
美弥、うれしそうに振り返る。
湊 「でも、ここで油断はダメだよ」
湊、最初に黒板に書いた問題を指差す。
美弥「あぁっ! 正の値だけ?」
美弥、答えを書き直す。
湊、微笑みながら
湊 「正解」
美弥М『そんな極上の笑顔は困る!』
湊、美弥の頭を撫でながら
湊 「よくできたね」
美弥М『完全に子ども扱いだよね』
美弥、悲しそうな表情。
湊、黒板を消しながら
湊 「今日はおしまい。帰ろうか」
美弥、深々とお辞儀。
美弥「ありがとうございました」
美弥、鞄にテストや筆箱を詰め込み、荷物を持つ。
湊、美弥の荷物を奪い、教室の扉を開ける。
美弥「えっ?」
湊 「一緒に帰ろう」
湊、車の鍵をチャリッと見せる。
〇高校 裏門駐車場(夕)
湊、美弥の荷物を持って車へ。
美弥、助手席に乗りシートベルトをする。
琴葉、迎えの車を待つためにやってくる。湊と美弥が車に乗るところを目撃。
琴葉「嘘でしょ?」
琴葉、悔しそうに奥歯を鳴らす。
〇間宮家 駐車場(夜) ※間宮家と須藤家は隣同士
湊、車を駐車場に止め、美弥の荷物を持って車のドアを閉める。
美弥、車から降りる。
湊、当たり前のように隣の須藤家へ歩く。
〇須藤家 玄関(夜)
湊、須藤家の鍵を開ける。
美弥「なんで?」
湊 「爺さんから鍵を預かって……」
美弥「そうじゃなくて。ここで大丈夫だよ?」
美弥、荷物をもらおうと手を伸ばす。
湊 「荷物くらい運ぶよ。これからは一緒に住むから遠慮しないで」
美弥「一緒に住む!?」
湊、玄関扉を開け、電気をつけて美弥を入れる。
玄関扉が閉まる。
〇間宮家 リビング(夜)
翔、リビングの窓から須藤家に入っていく美弥と湊を目撃。
翔 「……は?」
翔、美弥の部屋の電気が付くのを確認。待っていても湊が出てこない。
翔 「なんで兄貴が出てこないんだよ」
翔、拳を握る。
〇須藤家 階段(夜)
湊、美弥の荷物を持ったまま階段を上る。
美弥「湊お兄ちゃん、一緒ってなんで?」
美弥、湊を追いかけ階段を上る。
〇同 美弥の部屋(夜)
湊、美弥の部屋の扉の前で振り返りながら
湊 「爺さんの代わりだよ」
美弥「でも幸一郎さんは送迎だけで」
湊、扉を開けながら
湊 「昼間に母さんが掃除や食事の支度をしていたよね」
美弥「うん」
湊 「全部俺がするだけだよ」
湊、美弥の背中を押し、部屋に入れる。
湊、部屋の入り口に荷物を置きながら
湊 「俺は隣の部屋ね。食事は七時でいいかな? 風呂は今から準備するから30分後には入れるよ」
湊、パタンと扉を閉める。(美弥の部屋には入らない)
美弥、呆気にとられる。
美弥「……え?」
美弥、顔を両手で押さえながら
美弥「湊お兄ちゃんが隣の部屋? ご飯も? お風呂? え?」
美弥М『誰か夢だと言って!』
美弥、パニック。
〇同 ダイニングキッチン(夜)
ダイニングテーブルの上には作り立てのおかず(唐揚げ、ポテトサラダ、煮物など)が並ぶ。
美弥、お風呂後で髪が湿っている。ダイニングの椅子に座りながら
美弥「これ、湊お兄ちゃんが作ったの……?」
湊、炊き立てのご飯をお茶碗によそいながら、
湊 「そうだよ」
湊、ごはんと味噌汁を美弥の前に置く。
湊 「大学4年間、一人暮らしだったから」
美弥「そっか……」
美弥М『私もずっと一人暮らしだけれど、おばさんに頼りっぱなしだったなぁ』
美弥、湊のご飯と味噌汁がないことに気が付く。
美弥「湊お兄ちゃんのは?」
湊 「俺はあとで食べるよ」
美弥「なんで?」
湊、少し困った顔をする。
美弥М『そういえば、朝もコーヒーだけだった』
美弥「一緒に食べたい」
美弥、目を伏せながら
美弥「一人でご飯は、寂しい」
湊、ハッとし、立ち上がる。キッチンへ行き、自分のご飯と味噌汁を持って戻ってくる。
湊 「おかずが取り合いになるけれど一緒でいいのかな?」
美弥「えっ? 取り合い?」
湊 「翔とはいつも喧嘩になるんだよ。最後の唐揚げをどちらが食べるか」
美弥、湊と翔の様子を想像して噴き出す。
湊、微笑みながら手を合わせ、
湊 「いただきます」
美弥「いただきます」
美弥と湊、食べ始める。
美弥、唐揚げを食べながら
美弥「おいしい! おばさんと味付け違うんだね」
湊 「母さんの味の方が好き?」
美弥「湊お兄ちゃんの方が好き」
美弥、自分が言った『好き』に真っ赤になりながら自分に言い聞かせるように
美弥М『味が好き、味!』
美弥、ちらっと湊を見る。目が合った湊が優しく微笑んでくれる。
美弥М『心臓飛び出る!』
美弥、味噌汁を飲む。
湊 「美弥ちゃんに相談があるんだけれど」
美弥「相談?」
美弥、味噌汁のお椀をテーブルに戻す。
湊 「一緒に住んでいると、いろいろご近所の目があるから」
湊、にっこり微笑みながら
湊 「付き合っているということでいいかな?」
美弥「えぇぇぇ!」
美弥、真っ赤な顔で思わず立ち上がる。
美弥、後ろから壁ドンされ動揺。
湊、美弥のチョークを持った手を持ち上げ、耳元で
湊 「ここ。計算ミス」
美弥М『それどころじゃない!』
美弥、身体が熱くなる。
湊 「ここからもう一度」
湊、美弥の手を離し、黒板消しで計算ミスの部分を消して離れる。
美弥М『心臓に悪いよ』
美弥、心を落ち着かせるため、深呼吸をして続きを解く。答えが2つ出る。
美弥「あっ! 答え出た!」
美弥、うれしそうに振り返る。
湊 「でも、ここで油断はダメだよ」
湊、最初に黒板に書いた問題を指差す。
美弥「あぁっ! 正の値だけ?」
美弥、答えを書き直す。
湊、微笑みながら
湊 「正解」
美弥М『そんな極上の笑顔は困る!』
湊、美弥の頭を撫でながら
湊 「よくできたね」
美弥М『完全に子ども扱いだよね』
美弥、悲しそうな表情。
湊、黒板を消しながら
湊 「今日はおしまい。帰ろうか」
美弥、深々とお辞儀。
美弥「ありがとうございました」
美弥、鞄にテストや筆箱を詰め込み、荷物を持つ。
湊、美弥の荷物を奪い、教室の扉を開ける。
美弥「えっ?」
湊 「一緒に帰ろう」
湊、車の鍵をチャリッと見せる。
〇高校 裏門駐車場(夕)
湊、美弥の荷物を持って車へ。
美弥、助手席に乗りシートベルトをする。
琴葉、迎えの車を待つためにやってくる。湊と美弥が車に乗るところを目撃。
琴葉「嘘でしょ?」
琴葉、悔しそうに奥歯を鳴らす。
〇間宮家 駐車場(夜) ※間宮家と須藤家は隣同士
湊、車を駐車場に止め、美弥の荷物を持って車のドアを閉める。
美弥、車から降りる。
湊、当たり前のように隣の須藤家へ歩く。
〇須藤家 玄関(夜)
湊、須藤家の鍵を開ける。
美弥「なんで?」
湊 「爺さんから鍵を預かって……」
美弥「そうじゃなくて。ここで大丈夫だよ?」
美弥、荷物をもらおうと手を伸ばす。
湊 「荷物くらい運ぶよ。これからは一緒に住むから遠慮しないで」
美弥「一緒に住む!?」
湊、玄関扉を開け、電気をつけて美弥を入れる。
玄関扉が閉まる。
〇間宮家 リビング(夜)
翔、リビングの窓から須藤家に入っていく美弥と湊を目撃。
翔 「……は?」
翔、美弥の部屋の電気が付くのを確認。待っていても湊が出てこない。
翔 「なんで兄貴が出てこないんだよ」
翔、拳を握る。
〇須藤家 階段(夜)
湊、美弥の荷物を持ったまま階段を上る。
美弥「湊お兄ちゃん、一緒ってなんで?」
美弥、湊を追いかけ階段を上る。
〇同 美弥の部屋(夜)
湊、美弥の部屋の扉の前で振り返りながら
湊 「爺さんの代わりだよ」
美弥「でも幸一郎さんは送迎だけで」
湊、扉を開けながら
湊 「昼間に母さんが掃除や食事の支度をしていたよね」
美弥「うん」
湊 「全部俺がするだけだよ」
湊、美弥の背中を押し、部屋に入れる。
湊、部屋の入り口に荷物を置きながら
湊 「俺は隣の部屋ね。食事は七時でいいかな? 風呂は今から準備するから30分後には入れるよ」
湊、パタンと扉を閉める。(美弥の部屋には入らない)
美弥、呆気にとられる。
美弥「……え?」
美弥、顔を両手で押さえながら
美弥「湊お兄ちゃんが隣の部屋? ご飯も? お風呂? え?」
美弥М『誰か夢だと言って!』
美弥、パニック。
〇同 ダイニングキッチン(夜)
ダイニングテーブルの上には作り立てのおかず(唐揚げ、ポテトサラダ、煮物など)が並ぶ。
美弥、お風呂後で髪が湿っている。ダイニングの椅子に座りながら
美弥「これ、湊お兄ちゃんが作ったの……?」
湊、炊き立てのご飯をお茶碗によそいながら、
湊 「そうだよ」
湊、ごはんと味噌汁を美弥の前に置く。
湊 「大学4年間、一人暮らしだったから」
美弥「そっか……」
美弥М『私もずっと一人暮らしだけれど、おばさんに頼りっぱなしだったなぁ』
美弥、湊のご飯と味噌汁がないことに気が付く。
美弥「湊お兄ちゃんのは?」
湊 「俺はあとで食べるよ」
美弥「なんで?」
湊、少し困った顔をする。
美弥М『そういえば、朝もコーヒーだけだった』
美弥「一緒に食べたい」
美弥、目を伏せながら
美弥「一人でご飯は、寂しい」
湊、ハッとし、立ち上がる。キッチンへ行き、自分のご飯と味噌汁を持って戻ってくる。
湊 「おかずが取り合いになるけれど一緒でいいのかな?」
美弥「えっ? 取り合い?」
湊 「翔とはいつも喧嘩になるんだよ。最後の唐揚げをどちらが食べるか」
美弥、湊と翔の様子を想像して噴き出す。
湊、微笑みながら手を合わせ、
湊 「いただきます」
美弥「いただきます」
美弥と湊、食べ始める。
美弥、唐揚げを食べながら
美弥「おいしい! おばさんと味付け違うんだね」
湊 「母さんの味の方が好き?」
美弥「湊お兄ちゃんの方が好き」
美弥、自分が言った『好き』に真っ赤になりながら自分に言い聞かせるように
美弥М『味が好き、味!』
美弥、ちらっと湊を見る。目が合った湊が優しく微笑んでくれる。
美弥М『心臓飛び出る!』
美弥、味噌汁を飲む。
湊 「美弥ちゃんに相談があるんだけれど」
美弥「相談?」
美弥、味噌汁のお椀をテーブルに戻す。
湊 「一緒に住んでいると、いろいろご近所の目があるから」
湊、にっこり微笑みながら
湊 「付き合っているということでいいかな?」
美弥「えぇぇぇ!」
美弥、真っ赤な顔で思わず立ち上がる。