次期社長の執着愛。 〜御曹司だと知らずに逃げた苦労人女子なのに、社長になって、全力情愛で追いかけてくる。〜
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それから一週間後の土曜日。私は、菜美姉に会いに行くために朝早く出発して現在、新幹線に乗っている。
「……あ、富士山。綺麗〜」
せっかくだからと富士山が見える側の席にしてスマホで写真を撮る。何枚か撮影すると、桜志くんのトークページを開いていつも良くやっている通り写真を送った。するとすぐに既読が付く。
【え、富士山!?】
そうメッセージが届いた。
【うん。ちょっと用事があって、お土産買っていくね】
【そうなんだ。気をつけて】
彼は普段と変わらず深くは聞かないでくれてそれが今はありがたい。ホッとしながら【ありがとう】とスタンプを送ってトークページを閉じた。外を眺めていると名古屋に到着する。
新幹線から降りた私は、少し早いけど昼食を取るためにお店を探す。せっかくだから名古屋メシである味噌煮込みうどんのお店を昨日検索をしたから見つけたが、駅は広いから迷子になりそうだ。