永遠の約束を交わそう
私は言葉を探しながら口を開いた。
 
 
「でも…いつか、こんなことなくなります。もっと平和で…みんなが笑って暮らせる時代が来ます」
 

自分でも無意識に、未来を知る者のように語ってしまった。

 
彼の目がふっと私に向けられる。
 

「…お前、そういうことを時々言うな」
 

ハッとし、言葉を詰まらせる。
 

彼の瞳は探るように、けれど優しく揺れていた。
 

「まるで…この先のことを、全部知ってるみたいだ」
 
 
 
 
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