永遠の約束を交わそう


美緒へ

君と過ごしたこの日々は、僕にとってかけがえのない時間だった。


倒れていた君を助け、少しずつ笑顔を取り戻してくれるのを見られたこと。


夜の浜辺で星を一緒に見たこと。


食堂で交わした何気ない会話や、笑いあった瞬間。


全部が宝物だ。



明日、僕は任務に向かう。


怖さもある。


後悔もある。


けれど、君と過ごした時間を思い出すと、少しだけ勇気が湧くんだ。


君の声、笑顔、仕草のひとつひとつを胸に抱えて、前に進む。


もし、僕が戻れなかったとしても、この想いは消えない。


来世で必ず、君を探す。


必ず会いに行くから。


ただ一つ。


泣き虫な君の手を握ったまま、見送れないのが心残りだ。


どうか、星を見上げて、僕のことを思い出してほしい。


美緒、愛してたよ。


笑顔で幸せに生きろよ。


神谷勇



 
 
 
 
 
 
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