【失恋同盟】



「まー、結菜来るなら頑張るかな」


「ちゃんと見てるからね!」



2人の空気感が、あたたかくて、楽しそうで。

私は、ここにいらない。

そう思った瞬間。

ポン。

肩に、手が置かれた。

振り向くと、佐成くん。



「ちょっといい?」



突然、佐成くんに声をかけられた。



「え?」


「早く」


「あ、うん」



その勢いに押されて、何も考えずに立ち上がる。

目の前の結菜と駿は、ぽかんとしてる。


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