初恋相手に再会したら、恋の続きになりまして
理世は編集長の前で少し照れくさそうに笑いながら、休みの許可をもらった。
「お休み、いただけますか?」

編集長はにこやかに頷きながら、いつもとは違う柔らかい笑顔を浮かべた。
「お、なんかいいねー。特別な日なのか?」
理世は顔を少し赤らめて小さく頷く。
「はい、ちょっと…特別な予定がありまして」

編集長はその微妙な空気を察して、いたずらっぽく笑った。
「いいじゃない。たまにはそういう日も必要だよ」

理世は普段とは違う優しい編集長の態度に、心が少し弾むのを感じた。

「ありがとうございます」

こんな休みはめったにない。


滉星と過ごす一日を想像するだけで、理世の胸は自然に高鳴った。
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