双子の悪女の身代わり〜実は私が創世の聖女です〜
僕は他人が褒められて嬉しいと思ったことは1度もない。きっと、カリンのような清らかで美しい心の人間と僕は異なる考え方をするのだろう。僕は戸惑いながらも、彼女の清流のような心に触れていたいと思った。
そして、僕は時の皇帝から寵愛され、今また聖女であるカリンまで己のものにしようとしているセルシオ国王への憎しみを募らせた。
曲が終わってしまって名残惜しく思っていると、彼女はバルコニーに出るレイリンを追って行ってしまった。
おそらく、レイリンはパートナーにも関わらず、僕が自分と踊る前にカリンと踊ったことにプライドが傷ついたのだろう。
だからと言って、そのような感情を自分の中で処理できず、気を引くようにバルコニーに出たレイリンに嫌気がさした。
(レイリンのような女にも慈悲深いのだな。カリン⋯⋯君を知る程に心が囚われるようだ)
そして、僕は時の皇帝から寵愛され、今また聖女であるカリンまで己のものにしようとしているセルシオ国王への憎しみを募らせた。
曲が終わってしまって名残惜しく思っていると、彼女はバルコニーに出るレイリンを追って行ってしまった。
おそらく、レイリンはパートナーにも関わらず、僕が自分と踊る前にカリンと踊ったことにプライドが傷ついたのだろう。
だからと言って、そのような感情を自分の中で処理できず、気を引くようにバルコニーに出たレイリンに嫌気がさした。
(レイリンのような女にも慈悲深いのだな。カリン⋯⋯君を知る程に心が囚われるようだ)