幼なじみは狐の子。2〜ドキドキの三角関係と異世界ワープ〜


 
 ある日の事。
 
 宗介は、ランドリールームで洗濯が終わるのを待っていた。

 ランドリールームには大きな洗濯機と乾燥機があり、3人はそれを交代で使っていた。

 誰かが洗濯機の洗濯物を取り忘れると迷惑になるので、宗介は一度回したら忘れないよう気をつけていた。


 と、玄関から、律と恋の声がした。


 
「あ、律、どうしたの?」
 
「お届け物です。お邪魔していいですか?」

「入って入って。宗介ー、樋山くーん」

「あーあ、僕は恋だけの方が良いんですけどね」

 

 宗介は返事せずに今しがた終わった洗濯物を取り出して乾燥機に移した。
 ポチっと乾燥のボタンを押す。
 それから宗介はリビングへ歩いていった。



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