幼なじみは狐の子。5〜親衛隊と恋〜


 


 一方その頃、恋は。

 恋は狐の姿で、家に帰ろうかどうか迷いながら、家の近くのごみ捨て場をうろうろしていた。

 罪悪感はあったが、家出まですれば怒られないだろうという安心もある。

 代わりにもしこの事宗介が知っていたら、手痛いおしおきを食うかもしれなかったが、恋はその事は努めて考えないようにしていた。

 ゴミ捨て場には家電製品や自転車や家具が沢山捨てられていた。

 恋は、最悪今日は狐の姿でここで眠ろうと思った。




< 78 / 89 >

この作品をシェア

pagetop