幼なじみは狐の子。5〜親衛隊と恋〜
一方その頃、恋は。
恋は狐の姿で、家に帰ろうかどうか迷いながら、家の近くのごみ捨て場をうろうろしていた。
罪悪感はあったが、家出まですれば怒られないだろうという安心もある。
代わりにもしこの事宗介が知っていたら、手痛いおしおきを食うかもしれなかったが、恋はその事は努めて考えないようにしていた。
ゴミ捨て場には家電製品や自転車や家具が沢山捨てられていた。
恋は、最悪今日は狐の姿でここで眠ろうと思った。